「台風14号、許さん。」
と思っていたが、
無事、明日の運動会は開催できそうである。
大変に、よかった。
HPもリニューアルし、
それで、前回はお休みを頂いたが、
さらなる、リニューアルも計画中で、
まもなく修了できそうである。
さて、今年の放送係も練習2回目には全員がほぼ完ぺきに覚えてきたという、
優秀な学年であった。
こうした方々は「本番」とどう戦うのか、
ということが重要になる。
最後の練習の日、しゃべる練習はせずに、
本番、何を頑張るのか聞いてみた。
真っ先に応えたのは、Nちゃん。
「きれいな声。
みんなに、喜んでもらいたいから。
みんなに、喜んでもらいたいから、きれいな声で言う。」
と言った。
なんと!
すばらしいじゃないか。
すると続けてHちゃんが、
「みんなにエールを送りたいから、
明るい声で言いたい。」
と言った。
鼻血でそう。
とても、幼稚園児の言葉とは思えん。
それから、Mくんが、
「大きな声出したい。きれいな。」
と言った。
うんうん。
君はそこやね。是非、お願い。
それからAくんが、悩んだ末に、
「きれいな声。」
と言った。
うんうん。
「それから、はっきり、大きくね。」
というと、「うんうん。」とうなづく。
それから、残りの3人が相当悩む。
Tくんが、
「よし、ぼく。」
と言って、
「大きい声を出す。」
と言った。
うんうん。君もそこ大事。
それから、うーんうーんと2人が悩む。
Aちゃんに、
「ほんじゃ、代わりにまみこ先生が言おうか?」
というと、ちゃんと首をふる。
そして、
「みんなに、エールを送りたいから、頑張る。」
「頑張る?
何を?何を頑張るの?」
「う・・・ん。」
「何を頑張るのか、言わなくちゃ。
明るい声とか、はっきりとか、大きい声とか。」
というと、
「大きい声。」
と言った。
うん、あなたもそこ。
すると、Aちゃんが、
「大きい声出すと笑っちゃうんだもん。」
とつぶやいた。
なるほど。
大きい声を出さなくてはならないことはわかっているが、
マイクを使って大きい声を出すと、
毎回噴き出してしまうから悩んでいたわけだ。
それが、沈黙の理由だった。
そこで、マイクを使うふりして、
本番のつもりで練習して、
そこで笑っとけば、本番笑わんから、
とアドバイスして、
さらにお母さんにも、とにかく練習で笑っとけば本番大丈夫ですからと、
お伝えした次第である。
そして、Kくん。
うーん、うーんと悩む。
そして、
「全部、頑張る。」
という。
「全部って何?
何を全部頑張るの?」
と聞くと、「うーん、うーん」と悩む。
「大きい声とか、はっきりとか、明るいとか、
はずかしがらんとか、勇気出すとか、ドキドキに負けんとか、
いろいろあるろ。」
というと、
「勇気を出す。」
と言った。
そこよ。
君は、総練習の日、登園を嫌がるほどに、
プレッシャーを感じていたからね。
だが君のその美しい声で、
運動会は幕開けする。
それはめっちゃ楽しみや。
君の声は、きっと高知の青空に似合うだろう。
子どもってすごいなぁ。
全員が、ちゃんと、自分の事が分かっている。
さらに、驚きなのは、そのあとNちゃんが、
「なんか、いいと思う。
みんなにエールを送りたいから、とかいうの。
いいと思う。」
と場をまとめる意見を出した。
生徒会長やん。
さらに彼女は、
「それに、大きい声、とかいうのも、
いいと思う。」
と地味な意見を拾い上げて、ほめた。
素晴らしすぎ。
お母さんのチアの練習で、
担当のNちゃんが見事に放送を言いあげたとき、
お母さんがうなづきながら片手をあげ、
まわりの拍手喝さいを受け止めていたのが思い出される。
ちなみに、Nちゃんは恥ずかくなって、
お母さんに抱き着いた。
かわいかったなぁ。
そういうわけで、
子どもというのは、すごいのである。
子どものすてき。