はと組に入ったときのことである。
お昼になり、テーブルを出す。
ところが、Aちゃんが、「一人で座りたい・・・。」
と言い出した。
「え~。空いてるやん、いっぱい~。」
と言うと、
「でも、一人がいいがやもん。」という。
「え~。」
また、テーブル出すんかいな~というふうに、渋っていると、
なんとNちゃんが、
「ちょっと~!
もし、まみこ先生がAちゃんやったら、
どんな気持ちする~?
考えてみいや~。」
と怒り出した。
・・・。
「ん~。
嫌かもしれん。」
「ほら、みてみいや~。
そんなこと言いなや~。」
と説教される。
「はぁ、すんません。」
と私は謝り、ふと、ままごとの円形座卓が空いているのを見て、
「あ、あそこ空いてるやん。
あそこにしてや。一人やし。」
というと、私とNちゃんのやり取りを黙って見ていたAちゃんは、
快く「うん、いいよ。」と言ったのであった。
丸く収まった子どものすてき。
というか、相手の立場に立ちなさいと説教するNちゃんのすてき。