最近、持ち物の管理ができない子どもが目立つ若草幼稚園。
だが、これは全体的な流れでもあるようだ。
小学校の先生たちも、ここで頭を抱えているらしい。
さて、今の子どもたちの流行りは、
カバンの蓋を開けっ放しにしていることである。
人数が多すぎる。
ある日、私は先生の代わりにうさぎ組さんに入った。
そこで、カバンを開けっ放しにして片づけようとする姿を発見し、
「ちょい待てい。
ちゃんと、閉めてここを。」
というと、
「あとで、入れるときに、めんどくさいもん。」
という。
!
なるほど。
利便性か。
後でお弁当の袋を入れるときに、
開いていればそのまま入れることができる。
先を見通した子どもなりの理屈に、感心する。
だが、待てい。
「あのね。
こういうのを、だらしがない、と言います。
ちょっと、閉めてみなさいや、ここを。」
といって、チャックを閉めさせる。
「ほら、きれいやろ。
きちんとしてるろ。」
というと、
ほう・・・。
という、一応納得した顔で見ている。
さらに、
「ここも、ちゃんと閉めます。
ほら。」
といって、カバーも閉める。
「ほら、きれいやろ。
これを、きちんとするというが。」
というと、彼は納得したようにうなづいた後、
「まみこ、だいきらい。」
を連発していた。
子どものすてき。