子どもというのは、自分がすることの後先が、
考えられないものである。
というわけで、大縄を至近距離で振ってしまい、
二人の男の子に当ててしまった、Hくん。
自分のしたことに後悔し、
後悔しすぎてヤケクソになり、
倉庫から変な物を引っ張り出してきている。
当てられた男の子は、相当痛かったらしく、
一人は首筋を冷やしながら怒りを静めており、
もう一人は、怒り爆発にて、
2回、わざわざ、Hくんのところに行って、
「絶対許さん!!」
と言ったらしい。
ヤケクソのHくんは、靴箱にのぼって、
このヤケクソのエネルギーを、
どう解消しようかと考えているようだ。
そこで、
わざと痛めつけようと思って、
やったんじゃないことは、わかっているから、
ちゃんと下りて、謝りなさい、と言う。
そこで、Hくんは気を取り直し、
まず、Yくんに謝る。
Yくんは、「いいよ。」と言ってくれた。
さて、次はもう一人のYくんである。
「お、おった。おった。」
と連れて行こうとすると、
「ぜったい、ゆるさん!」
と叫ぶY氏。
「まぁまぁ、そう言わんと。
聞くだけ、聞いちゃってや。
はい、言いなさい。」
「ごめんね。」
「いいよ!」
あら、即答やん。
そして、「自分から、いいよって言った。」と笑った。
許す爽快感でしょうか。
恨み溜めとくのも大変やもんね。
子どもって、予測つかんなぁ。
子どものすてき。