園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.01.10

「ごめんね。」のその後 ・・・年長児

 

大分前に、「ごめんね」が言えない克服事件をお伝えしたが、

その後もここに記しておこう。

 

あれから、数日後のことである。

彼は、同級生にまだ謝らなければならないことがあった。

そこで、朝、職員室に呼ぶ。

その話をすると、明らかに、

 

「はぁ。もう、えいやん。

ずっと前やん。Rくんだって、もう今更やん。」

 

という顔をしていた。

それはそうかもしれんが、そうはいかん。

だが確かに、Rくんは、そういうタイプである。

 

そこで、パタッと静止し始めた彼に向かって、

「呼んできて、謝れんとなったら、

Rくんの遊ぶ時間が無駄になるから、

謝れるようになってから、呼ぶ。

謝れるようになったら言いなさいよ。」

 

と伝える。

しばらく、動きを止めていたが、

「謝れるか?」

と尋ねると、「うん。」とうなづく。

 

お。

というわけで、Rくんを呼びに行った。

すると、案の定、

「はぁぁ?

もう、えいけど~。」

という。

「まぁ、そう言わんと。

彼は謝れる子にならないかんから、付き合ってや。」

 

と、どうでもよさそうなRくんを、職員室に連れて行く。

 

「はい、どうぞ。」

「ごめんね。」

「いいよ。

っていうか、ここに呼ばれたのが嫌やったわ。」

 

と言われた。

子どもも、すでに中高生の雰囲気を持つわけである。

 

その後・・・。

 

ある日、彼は、先生にふざけて泥をかけたのだが、

その量が多すぎて、べったり汚してしまった。

「先生、今のは嫌やった。」

と彼に伝える。

すると、彼は、電光石火の早口で「ごめんね。」

と言った。

それを先生は、とっても嬉しそうに報告してくれた。

そして、お家でも、超早口で謝れるようになったと報告を受けた。

そういえば、Rくんへの「ごめんね」もめっちゃ早口で、

さらに、顔は、斜めであった。

 

そういうわけで、彼は、多少斜め角度から、

「ごめんね。」を超早口で言える子になった。

 

子どものすてき。