園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.02.10

立ちこぎ

 

若草幼稚園は、運動コントロール能力の敏感期である幼児期に、

多様な動きの経験を積むため、

忍者試験と言うものを行っている。

 

それで、年長は主に大半が上級なのであるが、

時々、中級を取り組んでいる子もいる。

ある上級忍者の表彰式で、中級忍者のSくんと目が合った。

カードをみると、あと、5個。

よしっ、やるぞ!

というわけで、その日、3個クリアした。

それで、残っているのがブランコの立ちこぎであった。

 

よしっ。

と朝、ブランコを取り付け、乗って見なさいという。

ふにゃふにゃ、ふらふらで、「こわい~」という。

「ほんなら、とりあえず、そこに20秒立っちょき。」という。

すると、なんとなく安定してくる。

 

だが、ひざを曲げるとか、こぐ、とかが、

ばらばらすぎて、全然リズムがつかめない。

すると、一緒に様子を見ていた、Aくんが、

「僕がやってみちゃおうか~。」という。

「おぉ、是非、やってみてくれたまえ。」

と乗ってもらう。

 

ん?

あなた、できますの?

ふらふらやん。

 

そのまま、ぶらぶら、ふらふらと態勢を崩し続けるAくんに、

「いかん。これは参考にならん。」

と、降りてもらう。

すると、隣にいたSちゃんが、

「私、出来るで~。」

というので、「そうでしょう、そうでしょう。」

と乗ってもらう。

 

あっという間に、ごぉんごぉん漕ぐ。

 

「いかん。

これも、参考にならん。

うますぎる。」

 

というわけで、降りてもらう。

そして、もう一度乗るS氏。

 

どうも、漕ぐときに膝を曲げるより、

腰をつきだすので、こげない。

「そうじゃない。それやと、こげん。

こうやって、ほら、

うんこするみたいに曲げるが。」

 

「ほら、ここで、うんこ~。

はい、うんこ~。」

 

と声をかけると、

笑いすぎてブランコから落ちた。

 

子どものすてき。