その後、照れ屋のAくんも合格した。
なかなかいいお顔でいる。
今は、照れた様子もない。
そこで、名前を呼ぶ。
「はははははは。」
といって、姿勢が崩れる。
「いやいや、」と言って、
高らかに、もう一度名前を呼ぶ。
すると、「はい。」と言った。
お。
そして、巻物を渡すと、なんと自分から
「ありがとう!」
と言った。
また、ふんがー、と叫ぶ。
いいことって、子ども同士響いていくんだなぁ。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。