新年度の森スタート。
お父さんに似ている森の先生を見つけたKちゃんは、
傍を離れようとしない。
そこで、クラスの子どもたちには先に行ってもらって、
後から、向かうことにした。
しゃしゃぶで、合流できるといいな。
とは言え、久しぶりにかかわりを持つので、
なかなかタイミングがつかめない。
どちらかというと、「Nさんから離す人」になってしまっている。
そこで、つかず離れず、時を過ごす。
と、たんぽぽの綿毛が目に入った。
「Kちゃん、見て~。
ふ~。」
と綿毛を飛ばす。
すっかり、気に入ったKちゃん。
傍に寄ってくる。
一緒に、「ふ~。」をして、
「やった~。」と喜んで、
時には、手でつまんで飛ばす。
「あ、こっちにもあるよ~。
Kちゃ~ん。」
と別の綿毛を指さして取りに行く。
そうして、私は、しゃしゃぶへのルートを見据えて、
たんぽぽの綿毛と共に、Kちゃんをいざなう。
その気分は、
「あかずきんちゃん。
こんなにきれいなお花がたくさんあるのに、
摘んでいかないのかい。」
と誘う、オオカミであった。
そうして、私たちは、無事しゃしゃぶにつき、
みんなで、かくれんぼの数を数えたりして、
楽しんだ。
子どものすてき。