園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.04.30

あかちゃん ・・・年少児

 

さめざめと朝泣くIくん。

新しい世界へのとまどい。

わかるよ!Iくん、頑張って!

と思っていたが、実は相当のワリコトシであることがわかる。

 

泥への向かい方も、

新しいものへの向かい方も、

力強さがある。

 

ある日、靴下のままで、

去っていくお母さんを追いかけて泣くのを発見。

「あれ?靴は?

はい、君はもう泣かんでよろしい。」

と抱っこする。

 

意外に抵抗もせず、ガシッと捕まってくる。

しかし、「おれは泣くぜ!」とばかりに、

ワンワンと泣く。

 

「あぁ~、なるほど~。

あかちゃんってことかぁ。

ほんなら、ミルクやな。

もう、ミルク飲まないかん。」

 

「いやだ~。」

 

「いやだって、言っても~。

あかちゃんなんやから、

ミルクやろう。」

 

「ちがう~。

おかあさんのおっぱい飲む~。

おかあさんのおっぱい飲みたい~。」

 

あ、そっち?

そっちの「嫌だ」やった。

 

「Iくん。

それはね。

夜、みんながおらんところで、飲まないかん。」

 

「嫌だ~。

見えるところで飲みたい~。」

 

うーむ。

話が通じてるのか、通じてないのか。

彼も、同じように、

かわいそうがってくれない私では、

埒が明かないと思ったらしく、

担任の先生に手を広げていた。

 

それで、

「Y先生~、

Iくんは、もう、あかちゃんになるそうです~。」

というと、

「嫌だ~。

赤ちゃん、いやだ~。」

 

と、ちゃんと言っていた。

しかし、しばらく、「おれはかわいそうだぜ」と泣いていた。

ごめん、Yせんせい。

 

その後、一緒にお昼を食べたが、

終始ご機嫌で、私にパンチをしてきたので、

かわいそうがってくれないことは、

新鮮であったらしい。

 

これから先、そうやって「おもしろい」が勝っていくだろう。

それが似合う子どもである。

 

子どものすてき。