園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.05.20

その一人 ・・・年長児

 

私は、年長の仕事ぶりを見ていて感動しながら、

ある一人を探していた。

休みやっけ?

気配がない。

気が付かんほど、なじんでいたらすごいけど、

たぶん、違うよな。

と思っていた。

 

職員室に、ひょっこり彼がやってきたので、

「ごくろうさま。さっきは。」と声をかける。

すると、「なんのこと?」という感じだったので、

「さっきの仕事。」というと、

「ぼく、やってない。」と言った。

私が、心底「やっぱり。」というと、気まずい顔をした。

 

「さっき、年長さんにありがとうって言ったがやけど、

言えんやん、君に。

残念やわぁ。」

 

というと、

「おもしろくなさそうやき、やらんかった。」と言った。

 

まぁ、そうやろうね。

彼の場合は、先生と二人ですることから始めんといかんかな。

人の役に立つことの、小さな喜びを重ねる。

これかな。

 

それで二日後、おばあちゃん先生と一緒に仕事をしたことを、

大変誇らしそうに報告に来た。

希望の道筋が見える。

 

子どものすてき。