園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.08.30

つまづきの中味 ・・・年長児

 

課外の硬筆に行かないとごねるK氏。

お母さんが、どんな思いをしてお金を払っているか。

そして、勉強は人生の武器である、

と、説得する。

結局、「行かんのやったら、まみこ先生と職員室でやるぞ」、

という言葉に、それならと行く方を選ぶ。

ところが、行ったら行ったで、まわりの邪魔しかしないので、

「それは、もっともしてはいけないことである」、

と職員室に連れていく。

 

そこで、「ん」という字が書けないらしいので、

「うんこ」を練習することにする。

案の定、「ん」という字に時間を要した。

私は、「まぁ、これでいいんとちゃう?」と思ったが、

本人は、どこか浮かない顔をしているため、

「戻るときに、ちょっとここを重ねたらいいわ。」

という、字のアドバイスをする。

その通りにするK氏。

 

すると、ニッと顔にお花が咲いた。

「納得」というお花である。

 

あぁ、それで、やる気を失うのか、とわかった。

視覚がいい子はズレに敏感で、

自分に厳しいことが往々にしてある。

きっと、彼もそれであった。

 

みんな、大変やなぁ。

だが、彼は、俄然やる気が出て、

居残りを率先してやった。

 

つまづきの中味は、良さの裏返しだったりする。

それを小学校でも、理解してもらえるといいね。

 

子どものすてき。