課外の硬筆に行かないとごねるK氏。
お母さんが、どんな思いをしてお金を払っているか。
そして、勉強は人生の武器である、
と、説得する。
結局、「行かんのやったら、まみこ先生と職員室でやるぞ」、
という言葉に、それならと行く方を選ぶ。
ところが、行ったら行ったで、まわりの邪魔しかしないので、
「それは、もっともしてはいけないことである」、
と職員室に連れていく。
そこで、「ん」という字が書けないらしいので、
「うんこ」を練習することにする。
案の定、「ん」という字に時間を要した。
私は、「まぁ、これでいいんとちゃう?」と思ったが、
本人は、どこか浮かない顔をしているため、
「戻るときに、ちょっとここを重ねたらいいわ。」
という、字のアドバイスをする。
その通りにするK氏。
すると、ニッと顔にお花が咲いた。
「納得」というお花である。
あぁ、それで、やる気を失うのか、とわかった。
視覚がいい子はズレに敏感で、
自分に厳しいことが往々にしてある。
きっと、彼もそれであった。
みんな、大変やなぁ。
だが、彼は、俄然やる気が出て、
居残りを率先してやった。
つまづきの中味は、良さの裏返しだったりする。
それを小学校でも、理解してもらえるといいね。
子どものすてき。