朝の荷物というものは、めんどくさいものである。
もっとダラダラしたいし、遊びたい。
「一日を始めます!」というエネルギーを生み出すのは、
なかなか子どもにとっても、
朝、布団の上で悶絶する大人にとっても、
難しいものである。
そんなわけで、朝、ちょっと気分がマイナスに働くと、
とたんにやる気をなくすSちゃん。
みゃあみゃあ言い出すと長いので、
こちらでサッサッと荷物を終わらす。
ほら、こんなにあっという間に終わるのよ
と伝えたい。
そして、二日目。
今度は、もっと気分が落ち込む出来事があって、
みゃあみゃあ言う。
そこで、今日は、
「あ~、水筒置きます~。
カバンのチャック開けます~。
おたよりばさみ、出します~。
入れます~。
お弁当箱・・・・。」
と、全部実況中継をし、
「あ~あ、全部、まみこ先生がやってしもうた。
あ~あ。」
と言いながら、すばやく荷物をやって見せる。
「今日も、まみこ先生がやってしもうたね~。
残念!」
とまで、言っておく。
そして次の日。
Sちゃんは、自ら、サッサッとすべて済ませたのだった。
技能は、全てにおいて問題ない子である。
子どもだって、「さすがに今日は・・・。」という気持ちが働く。
それが、コモンセンスである。
そこで、私はここぞとばかりにほめる。
「すごい~。かっこえい~。
さすがSちゃん!!」
さらに、いろんな先生に、
「きょうね~。Sちゃんが、全部荷物自分でしたが~。」
と報告する。
申し合わせたように、
「きゃ~。すごい~。頑張ったね~。」
とほめる先生たち。
まずは、「やってよかった」という気持ちが大切。
その時の、晴れ晴れした開放感が大切。
子どものすてき。