朝の荷物を習慣にするのは、なかなか大変である。
Hちゃんは、「やる」と思っただけで、
だるくなるらしい。
荷物をほっぽり出して、遊ぶ。
そこで、その日は、全部荷物をやってみた。
さて、どうでるかな。
やるべきなのに、しまった、という顔を是非してほしい。
だが、私の読みは違った。
大変、嬉しそうに、ふんふんふ~んと、
積み木で遊び始めているではないか。
そこで、積み木を奪い、
「荷物をしてから遊びます。」
といって、荷物を逆戻す。
彼女の準備の特徴は、
一つやると、すぐにやる気をなくし、
隙あらば、遊び始めるというものである。
荷物は自分ですべきものとか、
それが必要なこととか思う前に、
とにかく「ダラし~、」が勝つ。
そこで、荷物というものは、
さっさっとやれば、さっさっと終わるものであることを、
体感として分からせる方に舵をきる。
とにかく、一緒にやって、
「あっという間に終わる!」を繰り返す。
すると、2日目に、すかっとした笑顔が出た。
すべきことをしたら、心が開放されることがわかったかな?
そして、次の日は、自分で荷物を持ってきた。
その次の日は、ちょっと微妙だったが、
「今やったら、手伝うよ!」の一言で、
バシッと気持ちを切り替えて、サッサッと終えた。
すると、すごく遊べて気持ちがいいことが分かった。
その爽快な気持ち、
もう、先生に何にも言われず、自由であること。
わかってくれたらいいな。
荷物のすてき。