朝、何かご機嫌が悪く、お母さんに大声で暴言を吐くH氏。
しまいに、手まで出始めたので、
「何をしゆう!」
とその手をつかむ。
そして、
「一番大切な人を傷つけたらいかん!
そんなカッコ悪いことせん!」
と言うも、
「こわくない、そんなん。」
と言う。
「そんなことは、どうでもええ。
あなたのしていることが、カッコ悪いという話をしゆう。
一番大切な人を傷つけたらいかん!
100回でも、200回でも、300回でも言うぞ。」
というやりとりを、途中お母さんに帰って頂きながら繰り返す。
ダメと言うことは分かったらしく、
急に口調がかわいくなったりもし、
なんか私と彼のふざけた追いかけっこに変化したりもしたが、
結局、怒りが収まらず、土管に一人座り込む。
年少さんが来ると、脅す。
そこへ、Nくんがやってきて、あーだこーだ意見するので、
また、怒りだす。
「まぁまぁ、一人になって静かにおりたいんやから、
あんたもいらんこと、言わんでよろしい。
そっとしちょいちゃってや。」
と抑える。
すると、N氏は彼の隣に行き、何やら静かに話しかけていた。
さて。
私は、そこから年少さん相手に風船かずらの種を観察していると、
正面にNくんがやってきた。
「Hくんが、さっき悪いこと言ってごめんて謝りにきちゅう。
後ろにおる。」
という。
はい?
まさか、と後ろを振り向くと、おるではないか!
心で仰天する。
すると、Nくんが、
「Hくん。」と促す。
まだ、「まさか」と思っている私。
だが、Hくんは、
「悪いこと言って、ごめん、なさい。」
と言った。
ふんがー。
さらに、Nくんが、彼の横に行って、
「次はお母さんで。」
と言っている。
それで、「いいよ」というのもなんで、
いろいろ諭しもしたが、
「Hくん、ありがとう。なんか、まみこ先生、幸せになったわ。」
と思わず言うと、彼に、ほっとした笑顔が戻った。
ここまで?
ここまで育ってくれた?!
子どものすてき。