園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.11.21

予想を超える ・・・年長児

 

朝、何かご機嫌が悪く、お母さんに大声で暴言を吐くH氏。

しまいに、手まで出始めたので、

「何をしゆう!」

とその手をつかむ。

 

そして、

「一番大切な人を傷つけたらいかん!

そんなカッコ悪いことせん!」

と言うも、

「こわくない、そんなん。」

と言う。

 

「そんなことは、どうでもええ。

あなたのしていることが、カッコ悪いという話をしゆう。

一番大切な人を傷つけたらいかん!

100回でも、200回でも、300回でも言うぞ。」

 

というやりとりを、途中お母さんに帰って頂きながら繰り返す。

ダメと言うことは分かったらしく、

急に口調がかわいくなったりもし、

なんか私と彼のふざけた追いかけっこに変化したりもしたが、

結局、怒りが収まらず、土管に一人座り込む。

年少さんが来ると、脅す。

そこへ、Nくんがやってきて、あーだこーだ意見するので、

また、怒りだす。

 

「まぁまぁ、一人になって静かにおりたいんやから、

あんたもいらんこと、言わんでよろしい。

そっとしちょいちゃってや。」

 

と抑える。

すると、N氏は彼の隣に行き、何やら静かに話しかけていた。

 

さて。

私は、そこから年少さん相手に風船かずらの種を観察していると、

正面にNくんがやってきた。

 

「Hくんが、さっき悪いこと言ってごめんて謝りにきちゅう。

後ろにおる。」

という。

 

はい?

まさか、と後ろを振り向くと、おるではないか!

心で仰天する。

 

すると、Nくんが、

「Hくん。」と促す。

 

まだ、「まさか」と思っている私。

だが、Hくんは、

 

「悪いこと言って、ごめん、なさい。」

と言った。

 

ふんがー。

 

さらに、Nくんが、彼の横に行って、

「次はお母さんで。」

と言っている。

 

それで、「いいよ」というのもなんで、

いろいろ諭しもしたが、

「Hくん、ありがとう。なんか、まみこ先生、幸せになったわ。」

と思わず言うと、彼に、ほっとした笑顔が戻った。

 

ここまで?

ここまで育ってくれた?!

 

子どものすてき。