登り棒のところで、Tくんに呼ばれる。
「まみこ先生~。
ぼくね~。ここ、上がれるが。
上級の技やけど。」
「ほぉ!
すごいね!」
「見よってよ。」
「うん、うん、見よる見よる。」
そして、彼が登り始め、こういった。
「笑わかさんとってよ。
落ちる可能性があるき。」
日頃、私がふざけたり、こちょばしてるからかね。
だが、確かに、それに見合う緊張感漂う挑戦であった。
これだけ真剣なら、けがの心配はないね。
子どものすてき
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。