何がきっかけだったのだろうか。
窓を挟んでけんかを始めるNくんとHくん。
Hくんが全力ダミ声でガラ悪くどなり、それを軽くいなすN氏。
間に、ドウモトマミコ。
H「うるせぇな、このやろう!」
園「なに、そのしゃべり方、やめなさい。」
N「へーん、叩いてみろやぁ」
園「なんてこと言う!」
H氏、むっとして叩くが、さっと後ろによけて、
N「へへーん、届かんし~、ばーか。」
ほんま、腹立つなぁ。
H「うるせぇ!おまえ、このばかやろう。」
さらに半笑いであおるN氏。
そこで、ちょっと、その言い方どうよ、
とご指導しようと思うが、
保育室に入っても、さらに言い合いは続く。
おもしろくなって、正座で聞く。
その膝にさらに、3歳児ギャラリーが座る。
H「このやろう!おまえ、許さねぇぞ、こらぁ!」
N「へん、泣き虫!すぐ泣く。」
園「それは、あんたやろ。」
と思わずつぶやく野次馬マミコ。
H「おまえこそ、すぐ泣く癖に!」
N「泣いてない。おまえやろ。」
H「うるせぇ、こらぁ。泣いてない!
Nくんなんか、お昼食べんくせに!」
N「食べてます~。」
H「食べてない!」
N「食べてないの、おまえやろ~。
おれなんか、一番になったことあるし。」
H「俺だって、あるし。
おれ、この間一番やったし。」
N「ふん!おまえ、外に行きませんって、約束しちょって、また、出たくせに!」
H「・・・・。
もう、Nくんの言うこときかん!
お前のいうこときかんし!」
あぁ、この間、説得されたこと?
N「へ~ん。ばーか。」
H「おまえがばかやろうがぁ。このばかやろう!」
N「ばかばか、かーば。
へへ~ん。」
どんなに相手が怒り狂おうと、薄笑いでそれをいなして、
さらに怒らせる技をどこで身に着けたのか、N氏。
H氏も、だみ声を続けるのが辛くなって、
普通の声になるほどやったね。
それにしても、幼稚園の価値観を子どもはちゃんと受けて、
生活してるんやなぁ。
ちゃんと食事することとか、脱走せんこととか。
子どものすてき。