そうして、理事長先生が、足場にイバラを巻きつける。
その様子を見て、Rちゃんがやってくる。
「何しゆうが?」
「うん?クリスマスの飾り。」
嘘八百。
「でも、痛いでね?」とRちゃん。
「あぁ。でも、ここ登る人いないでしょう。」
「う、ううん。」
と言いながら、二人とも、誰かが登っている様を、
バッチシイメージしているのであった。
おのれ、見ておれよ。
と言うわけだったが、イバラの量が少なかったので、
しっかりそれを避けて登っていた。
というわけで、森から、ごっそりイバラを取ってきてもらった。
あの手、この手を互いに繰り返すこの攻防。
得意げに登って見せていることが、
実はこっちにヒントを与えていると気づきつつあるが、
これって、最高の教育じゃないか、と心の片隅で思ったりもする。
だが、負けるわけにはいかん。
見ておれよ。
戦いのすてき。