園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.01.20

般若の形相・・・年少児

 

お友だちに、嫌なことを言われちゃったAちゃん。

「どうしたの?Aちゃん。」

 

ときいても、何も言わず、固まっています。

長いこと。

すると、お隣のKちゃんが、説明してくれました。

なるほど。

Mちゃんが、嫌なことを言ったのね。

 

「そうなのね、」と私が言うと、ぽろぽろぽろぽろ、涙をこぼします。

「いいんだよ、Aちゃん、泣いていいんだよ。」というと、

もっと、ぽろぽろぽろぽろと涙が出ます。

 

一方、Mちゃんは、なんだか嬉しそう。

なぜかしら。

 

「ねぇ、Mちゃん、あなたAちゃんがこんなに泣いているのに、

なんだか、嬉しそうね。なんで?」

 

と聞いても、淡い笑みを浮かべます。

いじわるなお顔。

あー、この人も、何か解放されていないのね、

何かをいつも我慢してるのね、

と思う私。

 

「Aちゃん、Mちゃんに、嫌だったって言える?」

まだまだまだまだ、固まるAちゃん。

「じゃあ、代わりにまみこせんせいが言ってもいい?」

というと、かすかにうなづく、Aちゃん。

そこで、私が代わりに言って、Mちゃんが、「ごめんね。」と謝りました。

 

すると、「いいよ。」と。

 

うそよ、Aちゃん。

 

「Aちゃん、いいよ、はうそだよね。嫌だったよね。」

というと、般若の形相で、また、ぽろぽろぽろぽろと涙をこぼしました。

自分の気持ちを「嫌だった」って言えるといいね。

じゃないと、般若になっちゃうね、Aちゃん。

 

まずは、泣いて、それから言えるようになろうね。

ゆっくりね。

 

Aちゃん。