園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2022.04.10

新しい生活 ・・・2歳児

 

認定こども園になり、半数の子どもが長い時間、園で過ごすようになり、

4月1日から、登園する子どもたちも増えた。

 

一日目、Hちゃんは、とても緊張していて、

すぐに私の腕の中で寝た。

寝ていても、私に身を預けることはなかった。

穴の中で、全てを遮断して身を潜めている、

かよわき動物のようだった。

 

二日目、Hちゃんは静かに涙を流した。

「泣いていいんだよ。」というと、

「ママ。」と言って、声を絞り出すようにして泣いた。

「うん。ママに会いたいね。」というと、

我慢していた涙が、どんどん流れてきて、

「ママ。」という声も高くなって、

やっと大きな声が出た。

そして、「ママに会いたい。」

「ママに来てほしい。」と、

とっても悲しそうな声で泣いた。

 

三日目、Hちゃんは、ママから離れたとたん、

とっても大きな声で泣いた。

「ママ、ママ、」と何度も呼んで泣いた。

 

よかった。

 

四日目、Hちゃんは、泣きながら、自ら私に抱っこされに来た。

「えらいね。」

子どもって、ほんとに頑張る。

今日は、私の背中で寝た。

その身体は、ずっしりと重たかった。

 

Hちゃんは、30分ちょっと悲しみにくれると、

驚くほど、パッキリと遊び始める。

「これする。」

「これいらん。」

「あれがいい。」

 

なんというか、仕事できるタイプ?

 

入園式でも表情が固く、私が近づくと、

「連れていくなよ。」といわんばかりに、

ママに身を寄せていたので、

もうちょっとかかるかもしんないけど、

先が楽しみな、まるで岩崎ちひろの絵の中にいるような、

かわいいHちゃんである。

 

先生たち、いつも見てるからね。

 

子どものすてき。