ひょんなことから、Aくんと虫取りをすることになった。
トンボがものすごく捕れた。
「最高記録や。」
と嬉しそうに言われると、付き合っている私も嬉しくなった。
彼が8匹捕っているうちに、私が捕ったのは1匹だった。
ちなみに。
それで、ケースが狭そうだったので、
別のケースに半分移すことにした。
それで、まんまと2匹に逃げられた。
飛び立たれた瞬間、二人で、
「わぁぁぁぁあ。」
と叫んだ。
心は一つ。
Aくんは、けがをしていて右手がうまく使えなかった。
それで、いつものように、うまく掴むことができなかったようだ。
「足、持ってしまった。」
「ここ(柔らかいところ)、持ってしまった。」
といい、
「ごめん。」
とつぶやいた。
いつも、関わっているからこそ、
こんなふうに、小さな命に心を寄せることができる。
いい子だな、ほんとに。
子どものすてき。