テラスにいると、Eちゃんが寄ってきた。
そのかわいい横顔を眺める。
2歳の頃は、頭の回転が速いわりに、ぼて~っとした雰囲気があった。
気持ちがすっすっと切り替わらない感じ、
お菓子ばっかり食べてるかも、という感じ、
実際、お腹がたるんでいる感じ。
だが、今見る彼女の横顔は、
なんてかしこそうに引き締まっているのだろう。
「Eちゃん、顔、変わったなぁ。
なんて、おりこうさんの顔してるんやろう。
本当に、いいお顔してるわ。」
と思わず言う。
すると、Eちゃんは、笑顔を浮かべた後、少しだまり、
「Eが、全然言うこときかんき、
いっつも、すごい怒られゆう。」
と言った。
そうであろう、そうであろう。
それは、実は、頼もしいことなんだ、と言いかけたが、
お母さんのためにやめておいた。
「何で怒られてんの。
歯を磨かんとか?」
「・・・。それで怒られる時もある。」
「そっか。」
といいながら、しばし、その引き締まった美しい顔を眺めたのであった。
子どものすてき。