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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2022年9月29日
後日談 手乗せゴマ③

 

とうとう、彼の出番となった。

 

一回目。

 

あぁっ。

 

おしくも失敗。

それにしても、なんと美しく宙を舞うのか、コマよ。

 

「もう一回やります。」

 

おおっ!!!

もう一回!

 

そして。

成功した。

 

おぉ~。

 

という会場のどよめきが上がる。

 

家で見せていた「なんか用すか。」ばりに回りはせず、

お母さんも、それがスタンダードだっただけに、

「あれって、まわった?成功?」という感じだったが、

紛れもなく、コマは手の上でまわった。

 

そして、会場はその感動でどよめいた。

そして、彼は、満面の笑みを浮かべた。

 

そういうわけで、あぁ。

よかった。

成功したんである。

 

ここで思うのは、

彼が頑張ったこともさるところながら、

それを支えた保護者の方と、

彼の成功を祈る先生たちの心の力である。

本番前の彼の様子を語るY先生の口ぶりは、

完璧に彼の心に同調していた。

 

よかったね、Lくん。

小学校でも、なんか、生き生きしてるね。

 

余談だが、

この年、もう一つコマにかかわって、驚くべき事があった。

それは、Sくんを筆頭に、2歳児の幾人かが、

最初から最後まで、つまり、ひもを巻いて、投げるまで、

全部一人でできるようになったということである。

 

うーむ。

 

コマ成功の低年齢化は続いていたが、

とうとうここまで。

 

一人、できるようになったら、その子はヒーローである。

そうすると、ヒーローをめざす子どもが現れる。

あの子ができるなら、僕も、というわけである。

 

そういうわけで、今年年少に進級したコマ名人3人は、

本当に男前な顔で、コマを回している。

 

有能感って、こういう顔なんやろうなぁ。

なんか、焦ってない感じ。

一つ一つの自分の動きを味わっている感じ。

 

いいなぁ。

子どものすてき。

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