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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2014年1月30日
パイナップルセージ

 

パイナップルセージは、サルビア科でお花の蜜が甘くておいしい。

それを、つい、夕暮れ時、先生と一緒になって子どもと味わう。

子どもとしては、すごい発見。

なので、はと組の一部の子たちに広がって、どんどんと花が散る。

「はと組の秘密にしちょきよ。お花は幼稚園みんなの分ないから。」

しかし、子ども夢中。

 

そして、次の日、もちろん自分たちの発見をクラスの友だちに知らせ、

また、花が散る。

そして、「ハゲ」パイナップルセージに。

 

そこで、私が言う。

「ほおら、子どもは、ほんまに節操がない。

見てみ~、これ。花が一コもないやん。」

 

でも、子ども夢中。

一度にがががと取って吸う子もいれば、

あまーい、おいしい!と感動の声をあげる子もいる。

 

私は、独り言のように、まったく、節操がないと何度かつぶやいて、まだ粘るMくんと二人。

すると、Mくんが、

「ほんなら、これ植えんかったらよかったやん。」

という。

 

「なに?

・・・、もう一回言うて。」

 

「これ、植えんかったらよかったやん。」

 

「よし、君が今いったことを、もう一回言うから、

よく聞きよりよ。

 

みんながいっぺんに蜜を吸うてしもうて、お花が一コもなくなってしまったら、

植えんかったらよかったんや。」

 

「うんそうよ、」と右あご上がりでうなづくMくん。

ふふ。

 

そして、片付けの時間になって、立ち上がる。

その去り際、

 

「二個、植えたらよかった。」

 

だって。

 

子どもは、ほんとにかわいいなぁ。

 

ハーブというのは、たくましくて、週末が明けると、もうお花が咲いていた。

そして、そのお花は、咲いたまま。

ハゲパイナップルセージには、なっていないご様子。

 

それから、この3か月間、パイナップルセージはマルハゲにはならず、

ちょいぎりぎりで、たたずんでいる。

 

やりすぎから生まれる、心の按配。

「ここまでにしちょこう」の伝播。

 

子どものすてき。

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