ある日、ふと気づいたことがあった。
子どもたちのブランコを漕ぐ方向が、
いつからか、真逆になっている。
以前は、園舎に向かって漕いでいたが、
最近よく、道路側へと漕ぐ姿を見かけるのである。
なぜ、最近逆に漕いでいるのか、
子どもたちに尋ねてみた。
すると、Aちゃんがこういった。
「こっちの方が、空が見えるき、
Aは、こっちの方が好き。」
「ぼくも。」
!
「そうか!空が見えるきか!」
と、上を見上げてみる。
園舎側は、木と園舎でよく見えないが、
確かに、道路側は、上に空が広がっていた。
ほぼ水平まで漕げんと分らん世界だが、
なんとすてきなことか、と思った。
子どものすてき。