園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.02.10

加減・・・年中児

 

Hワールドをもつ、Hちゃん。

気分が何事にも大きく左右するが、同時に冷静さをもって物事を判断する、

非常に魅力的な女の子。

 

その朝、ちょっと不安定で、抱っこしてお母さんから引き取る。

しかし、本来は自立心が高いので、最初にぎゅっとすると、

とても早く飛び立っていく。

 

次の日は、「まみこ先生!はやくだっこして!」

ときた。

それは、およそ命令に近く、笑える。

それでも、やはり、興味があるものが見つかると、

ぱっと離れていく。

 

このときは、一緒に山をつくった。

「お水入れてくるき、」

と言って、タンクに水を入れに行く。

頃合いを見計らって、離れると、

 

しばらくして、「まみこ先生!はよう来て!」と怒ってくる。

この裏切り者!という雰囲気に、

「あり?今日は離れんのかしら、」

と思いつつ、あーだこーだ引っ張られていく最中、

業を煮やしたか、

 

「早く水を汲んで来い!」

 

ときた。

それか。

非常に納得。

 

「もう一回 言うて。」

 

「お水、汲んできて。」

 

お、「きて」に変わった。

 

「お水、汲んできて、くださいは?」

 

「ぶふふふふ。」と笑いながら、

「おみず、くんできて、ください。」

 

という。

 

このわかってる感じが好きだな。

 

いつもの生活のなかで、

自分がまわりとちょっと違うってことが、わかっていて、

みんながすんなりやっていることが、

どうも好きになれなかったり、やる気が起こらなかったりして、

でも、それはしなくてはならないことだとも、思っていて、

自分なりに、なじもうとしているところ。

 

加減が分かって、

リミットが分かって、

自分に折り合いをつけているところ。

 

年少さんの頃はすごかったけどね。

そこでそれするか、のオンパレードだったね。

 

類まれな自立心を持った、魅力的な女の子。

Hちゃんのすてき。