朝のはと組。
Sくんが、さっそく素晴らしいコスチュームを手作りしている。
何を作って、身に着けてるんかしら。
と、Sくんが、「ケンキョウマンって書いて。」
と言ってきた。
「ん?なんて?」
「ケンキョウマン」
「ん?わからん、もう一回。」
何度聞いても聞き取れず、
何度も繰り返してくれるSくんだが、
何度聞いても分からない。
そこで、とうとうSくんは、ゆっくり、区切って、
言い始めた。
「ケ、」
「け?」
「ン、」
「ん。」
「キョウ、」
「うんうん。」
「マン。」
「ケンキョウマン?」(なんじゃ、そりゃ。)
だがSくんは、「ううん。」と言う。
「ちがう?」
「うん。」
でも今、確かに「ケンキョウマン」って言ったよね、と思いつつ、
不可思議な顔を私がすると、また、彼は、ゆっくりと区切りながら伝える。
「ケ、ン、キョウ、マン。」
「けんきょうまん?」
「ちがう。」
どういうこっちゃ。
と、2歳さんの対応を迫られた。
「おっと、Sくんごめん。S先生に頼んで。
S先生、ごめん、Sくんが書いて欲しいもんがあるが。」
と、交代する。
それで後で見たら、
「チェンソーマン」と書いてあった。
あぁ、チェンソーマンやったのか。
腑に落ちんでもない。
子どものすてき。