固定遊具の吊り橋に子どもたちが集まると、
つい、
「だれだ、おれの橋をガタピシさせるやつは。」
と言いたくなる。
今年の二歳は、この刺激になれていないので、
大変、トーンを抑えて、かなり優しめでこのセリフを言い、
ちょんちょんと触って、食べる振りをする。
それでも、子どもは嬉しそうにドキドキしている。
ところが、つい、何かでインターバルを置いたせいで、
気を使うのを忘れ、
「だれだ、おれのはしをガタピシさせるやつは。」
と中くらいバージョンで言ってしまった。
すると、ちょっと離れたところから、
「うわぁ~ん!!」
という泣き声が聞こえてきた。
「は?なになに、何があった。」
と驚く私。
それは、Nちゃんであった。
Nちゃんは、大声で泣きながら、
「こわかった~。」
と言った。
「何?今の?うそ、さっきの声?」
と思わず聞くが、
「うわ~ん!!こわかったぁ!!」
と泣くNちゃん。
その後ろでTちゃんも、同じように泣いている。
ほんまの話?
と私は爆笑してしまった。
だって、中くらいやん、今の。
いつもは、もっとすごいがな。
爆笑したので、二人は、泣くことをやめた。
それで、Nちゃんを抱っこし、
「Nちゃん、怖いの?ほんまに?
笑うわぁ。」
と言っていると、Tちゃんが、
「もう一回やってみて。」
と言っていた。
ちなみに、二人が大泣きするので、
今年のむっくりくまさんは、非常にやさしいクマさんであると、
担任が言っていた。
子どものすてき。