お泊まり保育の朝、
Kちゃんと一緒に朝ご飯を食べた。
いろんな話をしていて、若干私は上の空で申し訳なかったが、
Kちゃんが、ふと私にこう聞いてきた。
「なんで幼稚園の先生になったが。」
「!」
「なんで、幼稚園の先生になったが。」
そのまっすぐな目を見たとき、
いつもの軽口はきけなかったし、
よもや、家が経営してたからなどと、
絶対に言えなかった。
そこで私は、
「子どもの元気が好きだから。」
と答えた。
するとKちゃんは、
その答えがとても気に入ったというように笑った。
もしかして、今、私たちは夢を分け合ったのだろうか。
それだったら、最高に嬉しい。
この衰退の一途をたどる保育界に、
Kちゃんのような、健康はじけるエネルギーの塊の子が来てくれたら、
私は若返り、この業界は活気を増すであろう。
夢見るすてき。
子どものすてき。