暑い夏。
よさこい祭りが終わったばかりのある日。
雨続きのテラスで、よさこいを踊ることに。
記憶をたどり、ペアの先生に聞いたりして、
子どもたちとよさこいを踊る。
もう一回。
もう一回。
もう一回。
もう一回。
と、永遠にリピートされる都はるみ。
まじで。
その主は、Mちゃんであった
Mちゃんといえば、朝のローテンションがすさまじく、
塗り絵や製作など、すばらしい才能を発揮する。
それで、ついこの間は、
ぞうきんの一休さん拭きがめっちゃ上手ということを発見した。
基本、テンションが低い位置にあるので、
こんなに身体を動かすのが上手なのかと、驚いていたが、
このよさこいにも、これほどはまるとは!
「ねぇ、もう、よくない?」と、私がヘロヘロでいうと、
「まだ。
まみこみたいに、踊れてない。」
という。
いや、私かて、間違えてばっかりなんですけど、
さっきから・・・。
そういうわけで、
彼女は、目指すものが定まったら、
ジャンルを問わず、
それに向かって、自分の手ごたえを少しずつ積み重ねながら、
試行錯誤に集中できるすばらしい資質の持ち主であることが,
改めて分かった。
そういうわけで、私たちは、この踊りをやめる訳にはいかなかった。
片づけまでおよそ40分以上、私たちは踊り続け、
その間、二人だけで踊っていることもあった。
うれしいことに、本当に踊ってメダルをもらったHちゃんが、
私の首に、手作りのメダルをかけてくれた。
「わぁお!うれしい!
ありがとう、Hちゃん。」
と、本気で喜ぶドウモトマミコ。
すると、Hちゃんは、Mちゃんの首にも手作りメダルをかけてくれた。
すると、メダルづくりがはやった。
Aくんが、えらく美しいお花のメダルを持ってきた。
このころには、また人数が増えて、盛り上がってきている。
「誰にあげっよかな~。」というAくん。
「そら、Mちゃんやろ。」
と私。
美しいメダルが、Mちゃんの首にかけられた。
思わず、微笑みあうMちゃんと私。
そうして、最後は、疲れと共にやけくそに盛り上がって、
古き良き都はるみのよさこいは終わった。
すると、Aくんが、「メダル返して」とMちゃんに言っている。
Mちゃんは、普通に返していた。
なんというか、「あげる」はごっこの行為であり、
実際の所有権は、作った者にある、
という暗黙の了解が、子どもたちの間であるようだ。
お店屋さんごっこの影響かな?
商品が足りんからと、よく返却してますもんね。
それで、Mちゃんは、Hちゃんにもメダルを返そうとしたが、
Hちゃんは、「ううん、あげる」といった。
Mちゃんは、「え、まじで。」という顔をして嬉しそうにもらっていた。
子どもの世界っておもしろいね。
それにしても、Mちゃんの集中力に感動し、
何かに向かって夢中になる子どもの心に感応し、
私自身も夢中になれた、
そんな保育の瑞々しいおもしろさを久しぶりに味わえた、
幸せな日だった。
やっぱり、保育っておもしろい。
子どものすてき。