時々、はと組(預かり保育)を利用するRくん。
その日の朝は、ママの膝にしがみついて、
大粒の涙を流す。
しかし、することが見つかれば、実に意欲的に過ごしている。
で、その次の回も、やはり大粒の涙をこぼす。
だが、大丈夫そうである。
そこで、遅くまで残っていたRくんに、話しかける。
「ねぇ、Rくんさぁ、べつに大丈夫じゃん。
楽しそうやし。(まぁねぇ、という顔をするR氏)
じゃあさ~、朝泣かんでもよくない?あんなに。」
というと、少し笑みを浮かべ、
「だって、嫌な予感がするんだよ~。」
と言った。
「嫌な予感!
嫌な予感って何よ。」
と笑いながら尋ねる。
すると、
「え~、お昼ご飯食べてるときとか、寝るときとか。」
「ほ~、何、嫌いな物があるん?食べたくないとか。」
「違う、後ろにおばけがいて、見られてる気がする。」
「そんなぁ。おばけが!
よし、わかった。
それやったら、まみこ先生がオリャッってパンチしてあげるがな。
何、おばけが上から見てるん。」
「そう。」
「なんや、それもパンチしてあげるよ、オリャッって。
だから、もう泣かんとって、朝。
ちゃんと嫌な予感するって言ってよ。」
というわけであった。
その後、彼は死神の話を始めた。
「死神ってさぁ、スッて首とってくんだよね。」
なんとも、怖いけど興味ありすぎという話し方をするR氏。
「いやいや、死に神はさぁ、子どもは苦手だから大丈夫よ。
好きなのは病気の人。
子どもなんか、元気すぎて・・・。」
そんなわけで、大変泣き虫のRくんは、ボラー好きであった。
子どものすてき。