放送係の練習が始まった。
今年は、女子ばかりである。
練習の最初に、早口言葉を楽しむ。
その最中、NちゃんとHちゃんがケンカしている。
あ、Nちゃんが席を離れて、後ろの机でつっぷした。
早口言葉が終わったところで、
「あのさ、私たちが練習しているところでさ、
なぜか、NちゃんとHちゃんがけんかしててよ。
Nちゃん、どっかいったね。」
というと、戻ってくる。
すると、今度はHちゃんが、席を離れる。
「あ、こんどはHちゃんやがな。
もうええから、戻って。」
いちいち、相手できるか、
と練習を始める。
覚えた人、言えるようになった人は、
離れたところで待っている私のところに来て並び、
順番に言ってみる。
すると、Mちゃんが、
「Hちゃんが、こっちに行ったのに、
また戻ってきた。」
と訴えてくる。
列を外れたのに、また、割り込んだというわけである。
「そんな、ちょっと横へ逸れただけやん。
それっくらい、許してあげてよ。」
私の横に座ってるけど、大丈夫なんですか、
と思いながら言う。
それにしても、Hちゃんは、
人がしゃべっている後ろで実にうるさい。
「それやめて。」
と何度言ってもうるさい。
そういうわけで、また小競り合いになる。
そうして、ずーっと、誰かが誰かと小競り合いをしていた。
付き合いきれんが、健康だなと思った。
そして、小競り合いをしていない人は、
実に冷静に自分の課題に取り組んでいた。
少々のことでは、動じない知的さに感心する。
子どものすてき。