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子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2024年4月10日
新しい生活とルール ・・・2歳児

若草幼稚園の新しい生活が始まった。

子どもも、未知なる環境で頑張っている。

 

別の園から進級してきたNちゃんが、ブランコに乗った。

自分で、数をかぞえ始める。

 

おっ、「数をかぞえて交代」を知っているな。

 

そこで、一緒に数えると、「10」でぱっと交代する。

そうかそうか。「10で交代」と習ってきたな。

 

ところが、若草幼稚園では、おまけがある。

10を数えたら、

 

「おまけのおまけの汽車ポッポ~♪

ポ~ッとなったら代わりましょっ、ポッポ~♪」

 

という歌が入る。

 

律儀に交代していたNちゃんだったが、

歌があると分かると、さっと座り直す。

そして、次の日には、歌を覚えていた。

 

おまけっていいよね。

 

さらに若草幼稚園では、10を数える前に、

「数えていいかい。」

という言葉が入る。

 

交代に向かう、あなたの気持ちはどう?

ということである。

 

そういうわけで、答えが無言。

ということもよくある。

そうすると、「もうちょっと待とうか。」ということになる。

ちなみに、乗ったとたんに「数えていいかい。」という子もいる。

「そんな!今乗ったばっかりやん、もうちょっと待っちゃってや。」という。

 

そんなこんなで、何べん「数えていいかい。」と尋ねても、

「いやだ」とか無言が続く場合は、

「もう、そろそろやない?」

「もう、交代よ。」と促す。

 

先日は、待っていた子が、「いやだ」という子の背中を押してあげて、

楽しい時間が生れたということもあった。

 

「10数えたら交代」というよくあるルールには、

これだけの余地が必要ではないだろうか?

ルールはルール、守るものだからと心を殺すのではなく、

心赴くままに、という熱量を大事にするユレ、余地というものが、

子どもの心を納得へと導くのではないだろうか?

 

十分楽しんだら、譲る気持ちは自然に生まれる。

それに、自分の乗りたい気持ちに固執していても、

待っている子どものプレッシャーは感じ続ける。

そうして、どこかで「交代」という落としどころに向かうものである。

 

ルールは緩やかに、互いの気持ちを感じながら学んでほしい。

 

子どものすてき。

 

 

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