今年の新入児は、元気がある。
そういうわけで、阿鼻叫喚の若草幼稚園である。
声帯を全力で震わせ、呼吸筋をたまるかとばかりに上下させているHちゃんには、
頭が下がる。
物の取り合いも、当然起こる。
渾身の力で並ぶ線路をひっぱり合い、
トラの子かとばかりに、噛みつき合おうとする二人を、
SPをしていた私がさっと引きはがし、
「噛んだらいかんといゆうろう!」
と一喝する。
バツが悪そうに引っ込むJ氏。
そして、ぽつっと、
「半分にしたらいいがでね。」
という。
「わかってるやんか!
わかってるんやったら、噛まんと口で言いなさい!」
と叫んだことであった。
子どものすてき。