そして、また事件が。
年長さんが、育てているトロ船の稲に、
2歳さんが、さら粉を入れ始める。
おおっと。
朝の30分でいろいろあるわね~、
とパトロールを共にするH氏と話しながら、年長さんを呼ぶ。
「ちょっと、来て~。2歳さんにお話ししてほしい~。」
とHちゃんを呼び、
2歳のNちゃんを前に、「この稲に、このさら粉入れていいのかなぁ。どう?」と尋ねる。
すると、HちゃんはやさしくNちゃんをのぞき込んで、
「やめて。」という。
ぐっとくるNちゃん。
「なんでだめなの?」と尋ねると、
Hちゃんは、Nちゃんのお顔を覗き込みながら、
「田んぼの土じゃないから、やめてね。」という。
大人になら、ギャン泣きで抵抗するかもしれないNちゃんであったが、
実に素直にうなづき、やめたのであった。
先生に言われるより、先輩に言われた方が、
ぐっとくるよね。
そうして、もう一つ事件が起き、パトロールの朝は終わった。
Y先生が、「Hさん、パトロールしよった。」と話しかけると、
「Hさんじゃない、H先生。」とH氏は即座に否定していた。
そういうわけで、パトロールへのいざないは、
険悪さを解消する非常によい解決策であった。
子どもたちのすてき