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子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2024年9月10日
食べる ・・・2歳児

森の日。

三角広場でお弁当を食べる。

 

途中で、食べる気を失っているHちゃん。

手が止まる。

 

「Hちゃん、お腹、いっぱい?」と尋ねると、

「全部食べる。」という。

「全部、食べる!」

だが、おかずは、ほぼ全部残ってるじゃないか。

全部食べるにしては、動かん過ぎではないかね、と思い、

「手伝う?」というと「ううん。」と首を振る。

「わかった。」と他の子のお手伝いをしていると、

「手伝って。」と言ってきた。

「いいよ。」と手伝う。

 

うーむ。

一口が小さいのう。

一口が小さく、飲み込まないと、次を入れないタイプである。

つまり、時間がかかるタイプ。

 

だが、彼女は、「全部食べる。」を繰り返す。

他の子どものお世話をしながら、彼女のお世話もし、

そして、声をかける。

彼女は、まったく動かない。

だが、時々、自分で食べないと進まない、ということが分かるのか、

口に入れるときもある。

 

そうして、とうとう最後になった。

だが、彼女は「全部食べる。」という。

この意志はぜったいに揺らがない。

そして、この意志は絶対に尊重しなければならない意志だった。

 

そういうわけで、私たちは急いで食べるという時間を共有し始めた。

「はい!」と次のを口に持って行くと、ニヤッと笑って、

口の中にまだ残っていることを示す。

「ははは。」と私も笑う。

そして、口がなくなると即座に「はい。」と入れる。

 

だが、増々時間が無くなってきた!

みんなの帰り支度がもう終わりそうだ。

彼女の食べるスピードが上がった。

私は、「よし!私がいろいろ片づけるから、とにかく食べて!」と言って、

私は、使わない食具を片付け、お茶を飲ませて水筒を片付け、

シートを片付けていく。

その間、Hちゃんはもぐもぐと頑張る。

そして、なんとそれまでは、「一口分」しか口に入れなかったのに、

倍の量を入れるようになったではないか!

 

私たちは、完璧な協力関係になった。

そして、あと二口になり、あと一口になり、

全部食べた!

 

私たちは、「わっほ~。」と喜んだ。

もちろん、三角広場には、私とHちゃんだけだった。

私たちは、非常に充実感を感じながら、笑顔で微笑みあい、

上機嫌で、カバンを背負い、バスに向かったのだった。

 

みんなのところに行くと、みんなが、「頑張ったね~。」と言ってくれた。

 

私たちのすてき。

 

 

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