うさぎ組さんに入ったときのこと。
Yちゃんが、「大型遊具に行こう。」と私を誘う。
それから、「鉄棒に行こう。」と誘う。
それから、また、大型遊具に行って鉄棒に行こうという。
その間に、子どもたちが順番に登園してきて、
挨拶をしたり、なんやかんやする。
Yちゃんは、「もう、一緒に行かないと私泣きます」モードを繰り返す。
分かった分かった。
と付き合う。
そこで、りす組さんが中当てを始めた。
ここは、一緒に入って盛り上げる必要がある。
だが、Yちゃんは、半泣きで「鉄棒に行こう。」と言い、
「私泣きます」3秒前を始める。
「Yちゃん。まみこ先生、ちょっと中当てしたい。」
だめ?」
「鉄棒行こう。」
「ごめん、Yちゃん。」
ちょっと、待っててくれる?」
「いやだ、鉄棒。」
「そうか。
じゃあ、泣いてて。」
と言って、中当てに入る。
すると、Yちゃんの涙はすっかり引っ込み。
立って、中当てを眺め始めた。
それから、用意したベンチに座って、
みんなの楽しそうな様子を眺めながら、じっと待つ。
ほどよいところで、
私は、「Yちゃん、ちゃんと待っててくれてありがとう。」
と言ってそばに戻り、二人で鉄棒に向かった。