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子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2025年1月10日
念願が叶う② ・・・2歳児

そして、園庭に工事が入った日。

 

知らない車が入って来て、Rちゃんの緊張はマックスになった。

最初は、私に付いてきたが、私が大工さんと挨拶するために近くなるので、

「あっち行こう」と笑いながら手を引く。

だが、緊張は恐怖に変わり、泣き始めた。

「怖い?」

と尋ねると、「うん。」という。

「よし、抱っこしよう。」と両手を広げると、

彼女も両手を広げた。

 

やったね。

 

こうして、私の念願は、やっと叶った。

 

工事の車から距離をとるために2階に行く。

そこで、本人が大丈夫になるまで、抱っこする。

ここは、なんとしても外せない時間である。

「怖い」と助けを求めているのであるから、

なんとしてもVIP対応をしなければならん。

 

私は、彼女を抱っこするという念願が叶った喜びに浸りながら、

「怖いと思えるあなたは、おりこうさんである」という話をし、

上から同じクラスの2歳さんの動きを眺め、二人で実況中継し、

そして、工事の様子を眺めた。

 

一度お部屋に入ったので、靴を履いてから抱っこしようかというと、

「靴は持っちょく。」と言った。

靴を履かなければ、

抱っこが続くということだろう。

そこで、階段に座って眺めながら、「Rちゃん靴ここに置いとこうか」と提案すると、

嬉しそうだった。

靴を履かなければ、抱っこは続く。

最初は、私の方を向いて抱っこしていて、見るのも緊張するという感じだったが、

次第にリラックスしてきて、前を向くようになった。

そして、しばらくして「靴履いとく?」という提案をうけて、靴を履き、

そして、Hちゃんがおしろい花を持って来てくれたので、

「色水する」と言い出した。

「いいね。」というと、

「ここでする。」という。

「ここ(階段)では、無理よ。」というと、「え~。」と言ったが、

そのあと、「怖くない。」とつぶやいて下におり、

色水遊びを始めたのであった。

 

およそ40分。

 

理知的でありながら、類まれな負けず嫌いを内に秘めているので、

きっちり対応すると、

きっちり治めて次に向かえる。

家で大変!!とよくお母さんが言っているが、

さもありなん、と思う。

保育は、お母さんやお父さんの苦労の上澄みをもらう仕事である。

 

そんなわけで、私は念願が叶い、

彼女の安心の砦になれたのだった。

 

子どものすてき。

 

 

 

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