そんなわけで、食事中にトイレで遊び始める。
一人が「トイレ」と言って席を立つと、
判を押したように、「ぼくも。」「ぼくも。」と立ち始める。
「うそをつけ」と心で思っても、「行くな」とも言えない。
せいぜい、「食事の前にちゃんと行っておくように」と言えるぐらいだ。
それで、案の定、遊び始める。
それで、「許さん」といったん弁当箱をロッカーの上にあげる。
戻ってきて、「あれ、ぼくのお弁当がない・・・。」となる。
「もう、終わりにするんやろ。」というと、
困った顔で、「ちがう。」という。
「ほんじゃあ、どうせないかん?」
「座って、ちゃんと食べる。」と答える。
「じゃあ、どうぞ。」
と渡す。
彼は、もう一人の仲間に、
「Aく~ん、ぼく、ちゃんと座って食べるって言って、食べゆうで~。」
(君もそうしなよ~)と声をかける。
いい子である。
それから彼は、実に速やかに食べ終えたのだった。
もう一人の彼も、一人で全部、速やかに食べる。
それを最初からすれば、あっという間に遊びの時間だったよね。
やればできるのにやらん、
高知県民のすてき。