Dくんが私に、Tくんにされて嫌だったことを2つ訴えてきた。
割に唐突で、ご指名感があることを不審に思いながら、
Tくんのところに赴く。
そして、DくんからTくんに気持ちを伝えるように促す。
そこで、Dくんが面と向かって、わりにはっきりとTくんに伝える。
するとDくんが一つ目について、「さっき謝ったやん!」と逆切れする。
「それで終わってないってことよ。
謝れば済むと思ってんのか。」と荒ぶるドウモトマミコ。
まぁ、だいたい謝れば済みますけどね。
逆切れするとこんなふうに怒られちゃうよね。
それよりも、二つ目の作ったものを壊したことの方が重いので、
その話題に移る。
「なんで、壊したん。」と尋ねる。
黙るT氏。
そうであろうよ。
そこで、
「Dくん、たぶんね、理由ないのよ。
意地悪じゃないが、だって、Tくん、意地悪な子じゃないから。
それより、調子に乗っちゃうのよね。
わ~、って楽しくなってビリ、とかさ、
遊ぼうや~、バシ、とかさ。
意地悪じゃないのよ、つい、やっちゃうのよ、調子に乗って。」
と解説する。
T氏、その通りという表情。
そして、どうしようもなくやっちゃうんだということがわかっているから、
厳しい表情を浮かべる。
「やけど、相手はこんな嫌な思いするんやから、
人の作ったものに、触りなさんな。
それを練習しなさい。時間かけて。
Tくんは、まみこ先生にとって大事な子なんやから、
あきらめたらいかん。いつかやめれるから、必ず。
小学校4年生か、中学生くらいかもしれんけど、頑張りなさい。」
というようなことを言うと、
思わず、Tくんの目から涙があふれ、そしてむせび泣きし始める。
してしまう自分が、こんなに辛いのだ。
2日前、私が別の子を怒っていた時のことである。
Tくんは、その私の言葉尻を捉えて、茶々を入れてきた。
うるさい、集中できんじゃないか、といら立つドウモトマミコにて、
「ほんならTくんが、この二人にお話ししてや」というと、黙った。
だが、この彼の心の内は、「とりなし」だっただろう。
そんなに怒らんでもと、場を和ませようと直感的にしていたのだ。
これまた、損な男だのう、と思っていたところだった。
本当に苦しそうに泣くTくんを見て、Dくんの表情が変わる。
そして、その顔は明らかな後悔へと変わっていった。
だって、いったん解決したものを、
一番の権力者と思われる人間に、敢えて訴えたんだもんね。
重なるから腹に据えかねたのだろうし、戦略的でもあったのだろう。
このDくんの表情は、しばらく続いていた。
「やんなきゃよかったな。」と思う気持ち。
友だちの心に、心が動かされる。
子どものすてき。
<追伸>
この事件で分かったことがあった。
幼い頃は、抱っこで済む。
だが、その時代は終わる。
そしてより、社会的になる。
だからこそ、抱っこで済む時代に、
多くの、本当に多くの感情を経験してほしい。
そして、保護者のみなさんには、家と言う隠れ家があるので、
たくさんたくさん、いつまでもいつまでも、
抱っこ的かかわりをお願いしたいと思った。