Hくんは、ノリの男である。
なので、本当か嘘かは、あんまり関係ない。
ノリで生きる底抜けの明るさによって、救われている子もいる。
例えば、宇宙人の話になって、
何気なく先生が、「宇宙人に会ったことある?」と言うと、
「はいはい!あるある~、ぼくね~、・・・・」
と、どこでどんなに会ったかという嘘八百が続く。
ある日、「僕ね~、算数できるで。」という話になり、
問題を出してくる。
「5+7+25+3+4+15は?」
「25。」
「当たり~。」
うそをつけ。
人気者のHくんのすてき。