森を4歳児さんと歩く。
すると、目の前のNちゃんが泣いている。
ん?
どうしたんだろう。
隣で、Aちゃんが、必死で何かを言っている。
どうやら、Nちゃんは鬼を怖がっているらしい。
2月になると、節分に向けて子どもの気持ちは高まる。
それに火をつけるために、森には鬼の住処がある設定が浮上する。
若草幼稚園、肝試しのシーズンである。
Aちゃんは、非常に明るく、
「私が鬼をやっつけちゃおうき、大丈夫。」
と言っており、
隣で手をつないでいるYちゃんも、うんうんと景気よくうなづいている。
「包丁持って、刺す。」
などと、ぶっそうなことも言い出す。
そうしているうちに、
Aちゃんたち4人の女の子が手をつないで、
「まっくろ、くろすけ、出ておいで~。
出ないと目玉をほじくるぞ~。」
と大声で歌う。
そして、まるで、森の返事を待っているかのように間をあける。
そして、また手をつないで歌い出す。
まぁ、歌うというより、心地よく叫んでいる。
いい風景だなぁ。
と思いながら、
「ね~、Nちゃん。」と話しかける園長ドウモトマミコ。
久しぶりに先代から続く園長やまんば説を持ち出してみる。
「まみこ先生、やまんばやからさ~、
鬼といとこなんやけど、なんや、東京へ出張中らしいで、今。
それで、帰りにディズニーランドに寄るって言ってたわ。
ほんやき、おらんで。森。」
心なしか、泣き止むNちゃん。
そして、急斜面を上がると、落ちているドングリを豆に見立てて、
鬼をやっつけよう!と、子どもたちが盛り上がっていた。
先生も笑顔でNちゃんを誘い、励ます。
Nちゃんは、そのドングリを拾って、さらに前向きになった。
お友だちの明るい励ましや、
ウソとか、安心アイテムで、
Nちゃんは、無事、森の時間を過ごせたのであった。
子どものすてき