園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.04.20

男気ひとつ・・・年少児

 

新入生は怒る。

 

よくも俺様を、幼稚園なんぞに入れやがったな!

 

というわけで泣く。

 

門の前で、足でけりつつ、つかみつつ、泣く。

 

ここには、お母さんがいないじゃないか!

ぼくは、お母さんのところに行きたいんだ!

 

登園で、門を出入りするお母さんたちが、

手を挟まないかと心配する。

 

「開けて大丈夫です。」

といって開けてもらうと、案の定、さっとよける。

繰り返すこと、8回。

 

泣きわめくが、冷静です。

 

しばらく泣いて怒っていただいてから、Rくんに問いかける。

「ねぇ、Rくん。

 なんで、おかあさんはRくんを幼稚園に入れたのかな。

 Rくんちには、こん大きな滑り台ある?

 鉄棒も・・・。こんな大きな砂場もないよね。

 お母さんは、なんでRくんを幼稚園に入れたんだろう。」

 

・・・。

 

「それはね、Rくんがもうあかちゃんじゃないからよ。

 お兄ちゃんになったから。

 (おねえちゃんの)Mちゃんだって、あかちゃんから子どもになって、お姉ちゃんになって小学校に行ってるでしょう。」

 

Rくんの表情が変わる。

 

「滑り台する? できる?」

 

「うん。」とうなづくRくん。

 

「ほんと?よし、行ってみよう!」

 

と滑り台へ上る階段の方に歩いていくと、

ん?来てない。

戻ってみると、なんと不敵な笑いを浮かべて、綱から坂を上がっていた。

 

「わぁお。Rくんすごいね。そんなところから、登れるの!」

 

それから、Rくんは、自分ができることをいろいろと見せてくれた。

その男気!

心底、感動した私だった。

 

それから、

「Mせんせいが心配してるから、おはようって言いに行こう」

って言って、二人で一緒に言いに行った。

 

そのときの「うんっ」っていう力強さ。

 

いいね。

3歳の男気。

 

子どものすてき。