園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.04.20

新しいクラス・・・年少児

 

2歳さんから進級のEちゃん。

タイヤのところで、呆然と、立ちすくんでいます。

 

いつものように、階段を上らないことが、不思議でたまらない。

そして、これからは別のお部屋に行かなければならないことが、

なぜだかわからない。

 

そうよね。

そりゃそうだよね。

 

「Eちゃん。

 Eちゃんは、一つおねえさんになったが。

 これからはね、りすぐみさん。

 まえのお友達もね、ここにいるよ。

 ほら、Aくんも。」

 

とAくんがさっそく作ったちょうちょを持って、

Eちゃんの顔の前でパタパタパタパタ。

顔にあたってるがな。

 

「ね、Eちゃん。Aくん。相変わらずやろ。」

というと、かすかな笑みを浮かべます。

 

「よし、見に行こう。

 ぞう組さんには、誰がいるのかな。

 今は、どんなになってるかな。見に行こうね。」

 

と抱っこして、階段を上がって見に行きました。

 

「ね、ちがうでしょう。

 他のお友だちが遊んでるね。

 Eちゃんより、小さい子だね。

 せんせいも、違うね。

 Eちゃんは、大きくなったが。今日から、りすぐみさん。」

 

 表情は見えないけれど、なんとなく、もう違うことが分かったよう。

 

「Eちゃん、りすぐみさん、行ってみようか。」

 

と向きを変えて、階段を下りはじめると、

 

ギュゥッと、私の首にまわしている手がしまりました。

 

そうね。

不安だよね。

一つ、違う世界へ、行くんだもんね。

 

そして・・・。

 

大丈夫よ。

 

という私の手が温かみを帯び、その心は愛おしいという気持ちで溢れました。

 

もうわかったEちゃんは、私と一緒にりすぐみに入りました。

Kせんせいは、ちゃんとEちゃんを待っていて、丁寧に声をかけました。

 

それから、始業式に行って、帰ってきて、

Kせんせいと、みんなで遊びました。

 

「Eちゃん、Eちゃんのせんせいは、Kせんせい。

 これからは、Kせんせいだね。」

というと、うん、うん、と微かにうなづいたEちゃん。

 

一つ、お姉さんだね、Eちゃん。

おめでとう。

 

一緒に、楽しい毎日を過ごしていこうね。