よく絵本を読んでいる新入児のIくんに、ちょっと話しかけてみる。
「Iくん、Iくんは絵本が好きなんだね。」
ん?・・・。ごめん、聞こえなかった。
なんて言った?
「やかましい。」
・・・。
すいません。
そのあと、私が彼にちょっかいを出しまくりだったのは言うまでもあるまい。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。