園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.05.10

やまんば・・・年長児

 

森へ行くバスの中、Sくんがおもむろに言う。

 

「まみこせんせい、まみこせんせいは、お化粧とったらやまんばなが?」

 

お、うわさは順調に広まっとるな。5年越しだけど。

 

「そうそう。お化粧とったらやまんばになるが。

それで、爪がショーンショーン、ションションショーンって伸びて、

Sくんのほっぺを食べるが。

やけんど、まみこせんせいSくんのお家しらんがやよね~。」

 

ここで、真面目にほっとするSくん。

 

前園長が「やまんば」だったので、もちろん今の園長も「やまんばです」と子どもたちには教えていて、

夜になったら角が生えて、牙が生えて、爪が伸びて、子どもを食べに行くといううわさを積極的に広めている私である。

 

ちなみに、若草には、お泊り保育の朝早くに、

先生たちが子どものおしりのしっぽを確かめに来るという

都市伝説ならぬ若草伝説がある。

それも子ども発子どもの中で広まった伝説。

おねしょの確認なんですがね。

 

「やまんばって何食べるが~?」

とある子。

 

T先生が、昔話風に、山に居て迷った旅人を食べるんだとお話ししてくれる。

T先生、もしかして「やまんば」とお友達なんじゃ・・・、というリアル加減。

 

「まみこせんせいはね~、子どものやわらか~い、ほっぺとか、おしりが好きなのよね~。」

 

と、Sくんが言う。

 

「まみこせんせい、ぼくのね~、靴の匂い嗅いだら、

くさい、って思うと思うで。」

 

あはははは。

 

「くつのにおいかいだら、くさい、って思うと思う。」

 

あはははははは。

それで、撃退や。

 

それから、すくすくの森には「やまんば」おるがやろうか、

とある子がいいだし、

いや~、おらんろ、

やまんばにも縄張りがあるからね~、まみこせんせいおるし、

 

とかなんとか言って、

「やまんば」を撃退する武勇伝を子どもが妄想してしゃべっている間に、

ぶじ、

森につきました。