園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.05.20

小学生の恋

 

Kくんは、Aちゃんが好き、

・・・だった。

 

「でも、そうじゃない、今は。」

「なんで?」

 

「顔に、ニキビができたから。」

 

ほぉ~っ。

 

そんなもんでしょうよ。

小学生の恋なんて。

 

そうでしょうそうでしょう。

 

恋なんてものは、自己愛。

自己完結の世界で舞う、自分だけのイメージ。

相手はいらない。

 

そういえば、東京の幼稚園で働いていたとき、

4歳の失恋に出会いました。

 

さめざめと、本当にさめざめと泣くHちゃん。

いつもは、溌剌としていて、いなせでかわいいHちゃん。

でも、その心が、悲しみでふるえている。

 

ふっと、その先を見ると、RくんとKちゃんが手をつないで歩いてた。

 

あ~、そうなのね。Hちゃん。

4歳でも、そんなふうに、泣けるのね。

 

お迎えに来て、「なんでこんなに・・・。」と問いかける目をしたお母さんと、

それを見つめ返した私との間で、なぜか、なんとなくそれがわかって、

二人で黙って、Hちゃんの涙を心にしまったのでした。

あれから、Hちゃんは、どんな恋をしたのかな。

もう、彼女も大学生。

 

恋から愛を創っていける時期は、もう少し先でしょうか。

美しいことだけでは、創って行かれないね。

泣いたり、笑ったり、怒ったり。

どうか、すてきな人に、巡り合いますように。