もちろん日本人ですが、
なんというか、巻き毛で、色白で、目がくりっとしていて、
私の中ではスチュアートなMくん。
個性も光っていて、例えば、こんなイメージ・・・。
蝶ネクタイに白いシャツをきて、半ズボンに靴下に革靴、
すなわち、イギリスの貴公子で、
「ぼっちゃま!ぼっちゃま!」とばあやにいつも追いかけられている姿とか、
玉座にすわって、家来たちが頭を垂れていて、彼は犬のぬいぐるみを抱いている、
みたいなのがピッタリ。
したがって、言うことをきかん。
「バスの時間ですよ。」と、何度申し上げても言うことをきかないMくん。
「よっし、まみこ先生がもう、このかばんもろうて、Mくんの代わりにバス乗る。
お家帰る。」
というと、ドングリ眼を見開いて、
「え?
あなたが、
あなたの先生が、僕の代わりにバスに乗るの?」
「そう。Mくんになって帰る。」
「え?あ、あなたの、先生が僕のお家に帰るの?
バスに乗って?僕の代わりに?」
「そう。」(その、「あなたの先生」っていうのが微妙に笑える。)
「そんな!そんなことしたら、お母さん泣くよ!!」
「大丈夫。お母さんと先生、友だちだから。」
と、もっと目が丸くなった。
「えー!そんなうそだ!!」
「うそじゃない。
お母さんとお友だちだし、おにいちゃんのSくんともお友だちよ。」
「ふーむ・・・。」
というわけで、スチュアートは、リュックを担ぎ、バスに乗って帰ったのであった。