園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.06.10

涙・・・年長児

 

ときどき、子どもの心に、鬼が入る。

 

「人にやらすなんて、卑怯や。

 そんなん、弱い人間のすることや。

 強うなりや。」

 

固く結んだ口とうなづく目から、涙があふれる。

 

「人に言われたからするなんて、

 それも弱い人間のすることや。

 それでええんか。」

 

泣きはらした目に、また涙がにじむ。

 

「人の顔をけろうとするなんて、どういうこと?

 もし、目にあたって、目が見えんなったらどうする?

 あなたの目をあげるんですか。」

 

首をふりながら、どうしようもなく涙がこぼれ落ちる。

 

けれど・・・。

前と違うね。

前は、いろんなことがあったとき、

「もう、なしにしたい。」「自分じゃない。」って思いたい、

そんな涙だった。

 

今は違う。

 

逃げられない場所で、

自分がやってしまったんだと思う涙。

ふるえながら、自分のことを受け止める涙。

 

未熟な心が、強くなる。

 

子どものすてき。