園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.06.20

後悔とその先・・・年少児

 

ある朝、Yちゃんが両手を広げて駆け寄ってきてくれた。

私は、彼女を抱き上げ、そして、浮かせて、そのまま着地させた。

 

「あ、ちがった。」と思う私。

そして、「え・・・?」と思うYちゃん。

 

そう。ちがうよね。あそこは、ぜったいに抱っこだった。

あぁ、どうしよう。ごめん、Yちゃん。

だけど、時間は巻き戻せない。

 

その思いを残しまま、数日がたった。

ある朝、Yちゃんがしゃがんで砂いじりをしていた。

その横に、私もしゃがんでみる。

そして、「この間さー、Yちゃんのこと、抱っこせんかったよね~。」

あのことを後悔しているの、というようなことを言ってみる。

すると、Yちゃんの動きがとまった。

あぁ、やっぱり、そうだったよね。

だけど、もう、「だから抱っこする」という距離は私たちにはなかった。

 

と、ある日!

Yちゃんの泣き声が聞こえてきた。

お母さんと離れたくない様子。

よっしゃ!きた!

と思ったどうもとせんせい。

 

「Yちゃ~ん。

 Yちゃんの泣き声が聞こえたから、やって来ましたぁ~。

 Yちゃん、まみこ先生、

 ずっとYちゃんのこと抱っこしたかったが。

 やっと、抱っこできる~。

 はい、ちょっと抱っこさせて。」

 

と抱っこする。

 

あ、両手をあげてくれた。

 

横で、微笑んでくれるお母さん。

ちゃんと抱っこさせてくれたYちゃん。

 

それから、二人でいろいろお話しして、

それぞれの生活に戻りました。

 

やっと、抱っこできた、Yちゃん。

 

よかった。