次の年の先生も、前の先生ほど上手ではなかったけれど、
前の先生とおなじように、「これをあなたとやりたい。」
というメッセージを伝え続けてくれました。
そうして彼は、
おばさんが僕に本を読んでくれる、
おばあちゃんは、僕にお弁当をつくってくれる、
そして、ママは、僕にハンバーグを焼いてくれる、
と語るようになりました。
それでも、人前で、そのままの自分を表現するのは、
とても怖かった。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。